ttshikoのブログ

プログラマをしています。普段、様々な情報(特にICT関連の技術情報)にお世話になっているので、その恩返しをできるようになりたいと考えて始めました。

DevLOVE関西に初めて参加しました: 「プレゼンの技術」 #DevKan

DevLOVE関西に初めて参加してきましたが、とても気持ちのいい勉強会でした!devlove-kansai.doorkeeper.jp

オープニング

まず、司会の中村洋さん (@yohhatu) によるオープニングトークです。

  • DevLOVE関西の紹介
    • DevLOVEの関西版。
    • DevLOVEとは、開発(Develop)を愛する人たちの集まりです。
    • 開発の楽しさを発見しよう。広げよう。
    • 開発の現場を前進させよう
      • さまざまな"重力"に対して
    • 現場にとってのHUBのような存在になっていきたい
  • 今後の予定
  • DevLOVEは素振りの場、現場は実践の場
  • DevLOVEでは、失敗上等
  • 本日の予定
    1. セッション
    2. ダイアログ(対話)

セッション中、話題に上がった(と思われる)資料

  • プレゼンの技術 ∼ 満足度が高いプレゼン作成&発表の仕方.(2015/6/16 by @cero_tさん)
    • 編注:本日のセッションのベースになった資料があるというお話がありましたが、こちらの資料でしょうか? 本日のセッション中に「コンテキスト」に関するお話がありましたので、本日の資料と比べることで、コンテキストの違いに応じた対応の実例になるのでは?と個人的に考えて、掲載してみました。

  • 話すハードルを下げてみる(2012/11/10 DevLOVE関西2012Drive 懇親会LT by @irofさん)
    • 編注:こちらの資料は、本日のセッション資料中でも直接紹介されています。

ダイアログ(対話)

ダイアログを始めるにあたって、最初に、次のようなお話がありました:

  • ダイアログとは
    • 何かを決めるためのディスカッションではない
    • そういう考え方もあるんやぁ、ととらえる
  • すすめかた
    • 1.自分の意見を主張する
    • 2.他人の意見を尊重する
    • 3.判断を保留する
    • 4.探求プロセスであることを意識する
  • 約束事
    • 人の話を最後まで聞く
    • ふーんで終わらせない
  • テーマ:次の4つから一つ選んでください
    • 1.プレゼンの「準備」について
    • 2.プレゼンの「発表」について
    • 3.プレゼンの「ツール、スタイル」について
    • 4.「初めて」のプレゼンについて

以上を踏まえてダイアログ開始ですが、自分自身は、次のような理由から「4.「初めて」のプレゼンについて」に参加しまして:

  • プレゼンの経験がないため。
  • しかし、セッションを聴きながら、普段のコミュニケーションにおいても通ずる部分があるように感じたため。

次のような意見が上がりました:

  • 開発の勉強会は多いが、運用の勉強会が少ないので、開催したい。

  • 他の部門も参加するプレゼンで話すことで、他の部門も巻き込むことができる。

  • 話し手は、聴き手から信頼されることが大事
    • うそをつかない
    • "きかれていること"に答える

  • 話し手は、相手を知ることが大事
    • 事前に相手のことを勉強する
    • "きかれていること"を把握できなければ、相手に"きく"しかない

  • セッションの内容は、プレゼンだけでなく、普段のコミュニケーションにおいても通ずる部分がある

  • 勉強会のプレゼンに比べて、社内でのプレゼンの方が"こわい"(レビューみたい、聴き手は指摘する箇所を見つけようとする)

  • プレゼン自体が"普段"の業務の"振り返り"になる

  • 自分の普段行っていることが(たとえば、プレゼンのネタにできるほど)大事だと思っていない人が多い。実は大事なんだ。

Q&A

拾うことができた Q&Aのみで恐縮ですが、記載してみます。セッションにて、「自己紹介でメディア力を示す」というお話がございましたので、回答してくださった方のお名前を入れてみました。

  • Q.プレゼンのうまい方って、どなたですか?
    • A. グレープシティのやまきさん(by @cero_tさん)
    • A. @daiksyさん(by @irofさん)
    • A. グーグルのおいかわさん

  • Q.話し手にとって、聴く態度がこうであるとよい、というのはありますか?
    • A. 笑うべきときに笑う(by @cero_tさん)
    • A. 目が合うだけでもよい(by @irofさん)

  • Q.想定問答集みたいなものについては?
    • A. あまり用意しない。作るぐらいなら本編に盛り込む。(by @cero_tさん)

  • Q.一枚プレゼンみたいなものについては?
    • A. 4分割にするとか、絵を中心にするとか、工夫する。1枚もののデメリットは、ネタバレするので、「裏切り」が使えないこと。(by @cero_tさん)

  • Q.社内にプレゼン文化を広めるにはどこから手を付けたらよいのか?(会社の規模は、10人くらい)

エンディング

再び、中村洋さん (@yohhatu) による司会です:

  • かつて、次のようなプレゼンを見たことがある
    • AWSについてわからなかったことを発表する
    • わかる人いませんか?
    • 発表者の満足度が非常に高いプレゼンとなる
    • 聴いている人にも勉強になる

  • 「ご清聴ありがとうございました」はやめた方がよい
    • セッションのエンディングの時間は(編注:表示している時間が)一番長い
    • そこに伝えたいメッセージを持ってくるべきでは?
    • それが「ご清聴ありがとうございました」ではないはずだ、という意味。

感想

  • DevLOVE関西に初参加だったのですが、オープニングで既に、「あぁ、ここへ来てよかった」と癒されました。他の勉強会でも「開発って楽しい!」と感じられるのですが、それをきちんと理念として掲げられているところに、より癒され感が増したように思います。

  • 特に「現場にとってのHUBのような存在になっていきたい」「現場は実践の場」という考え方は、勉強会と現場と自分自身との間の立ち位置に悩んでいたのですが、一筋の光が差し込みました。


  • そして、セッション本編です。お二方のお人柄も相まって、ぐいぐい惹き込まれました。

  • まず気になったのは、@cero_tさんの最初の発表の「笑い大事」「プレゼンはエンターテイメント」「プレゼンターよ、芸人たれ」のメッセージです。関西歴たかだか10数年(もともとは埼玉出身です)の自分は、元々関西に抱いていたイメージも相まって、若干及び腰になりました。

  • けれども、次の@irofさんの「話す内容 - 普段してること」という所で和らいで、再び@cero_tさんの「実践編」で、「話せることを話す」「話したいことを話す」「自分が好きなストーリーを脚本に投影するとよい」というお話を経て、だいぶ肩の力を抜くことができたように感じます。


  • それまでは、どこか「自分ではないもの」になろうとしていた、言い換えれば、「自分でハードルを上げていた」ような気がして、「自分でいること」が大事なのかもしれない、と思えました。

  • そういう意味では、お二方ともお話をされていましたが、自分にあったプレゼンスタイルに行き着かれたということが、そのことをよく表しているように感じます。

  • そもそも、お二方のプレゼンそのものが、生きた事例であったわけで、セッション内容に、とても説得力があると感じました。


  • その後、ダイアログです。初めての経験でしたが、中村洋さん(@yohhatu)の見事な導入のおかげで、スムーズに参加することができました。

  • 自分の想いも振り返ることになるので、単に聴くだけよりも、より効果が高かったように感じます。

おわりに

勉強会への参加は、今回で約5回目なのですが、慣れてきたおかげもあると思うのですが、やっと、手を挙げて質問することができたので、少しずつ変化してきた自分を感じられて、嬉しい体験でした。

また、いい意味で予想外なことに、プレゼンの枠を越えて、組織を変える話も聞くことができたのは、本当にありがたいことでした。

それらも含めて、とても気持ちのいい勉強会だったのですが、それは何より、会場を提供してくださったシナジーマーケティング様、スタッフの皆様、登壇者様、参加者の皆様のおかげだと、これも繰り返し参加したおかげもあると思うのですが、前よりもしみじみと感じます。

皆様、本当にありがとうございました・・・m(_ _)m。